里山ごはん

“春の七草”を探してみました #154 じゃこ入り七草ご飯&おでん【東京里山ごはん】

本日の献立

・七草ご飯(じゃこ入り)

・おでん(昆布 大根 卵 ちくわ がんも 厚揚げ さつま揚げ なると ちくわぶ 白滝など)

・紅芯大根の梅酢和え

・水菜とツナの胡麻マヨサラダ

・大学芋

・フルーツヨーグルト

 

じゃこ入り七草ごはん&おでん

 

 

各メニューの紹介

七草ご飯(じゃこ入り)

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。

日本では古くから7種類の食材を食べることで、健康を願うという風習があったようで、「人日の節句」である1月7日に、無病息災を願い、七草粥の素材として春の七草は食べられてきました。

生命力溢れる若いうちの葉を摘んで食べるというのが“七草粥”の根本ですが、花が咲く前のこの時期にこれら七草を探すというのは、草によってはなかなか難しいものです。

今ではスーパーなどでも沢山の「七草セット」が売られていますが、折角豊かな自然に囲まれた場所にいるわけですから、ちょっと外に出て探しに出てみることにしました。

「ホトケノザという花と、春の七草でいう通称“ホトケノザ”(正式名称:コオニタビラコ)は違う」

なんていう「春の七草初心者」がもれなく引っ掛かるような“あるある”にも、しっかりと引っ掛かり…。

農園内を探し回りましたが、どうしてもこの“ホトケノザ”だけは見つけられませんでしたので、本日のごはんは「七草」と言いながら実際は「六草」です。

お粥はお弁当にも盛りつけにくいため、本日はこの七草(六草)を、香り豊かで旨味あふれるじゃことともに“混ぜご飯”にしました。

お米を炊飯器で炊き、じゃこを混ぜてしばらく置きます。七草は軽く湯がき、細かく切ったら、ご飯に混ぜこみます。

ご飯を盛って、上にセリとハコベを飾れば完成。

春の訪れが待ち遠しくなる、緑鮮やかなご飯に仕上がりました。見ているだけでも元気になれそうですが、“日本のハーブ”とも呼ばれる七草は栄養満点、良い効果をもった食材ばかりです。

余計な味付けはしていませんが、じゃこの塩味と旨味がご飯全体に広がっていて、ふんわり美味しく食べることができます。世間は今大変な時期ですが、皆様の無病息災を祈っています。

“じゃこ”を使った手軽な一品 #123じゃことピーマンの醤油炒め&カレーチキンカツ【東京里山ごはん】本日の献立 ・カレースパイスのチキンカツ ・じゃことピーマンの醤油炒め ・モロッコインゲン入り卵焼き ・紫キャベツと...

 

おでん 自家製赤柚子胡椒添え

もともとは田楽を指す言葉であった“おでん”(田楽の“田(でん)”に“御”がついたものだとか)。

本来、串に指した豆腐を煮たり焼いたりする料理でしたのが、時とともに次第に具材の種類が増え、そして焼いているものは「田楽」、煮込むものが「おでん」と呼ばれるようになったようです。

農園にも来ていただいた「里海イニシアティブ」さんが、横浜市金沢区の海で育てる生昆布“ぶんこのこんぶ”。

これを贅沢に使用して、昆布の美味しさを存分に楽しめる、旨味たっぷりのおでんに仕上げていきます。

生昆布は、湯通して、食べやすい長さに結びます。

バンブービレッジさんの有機大根は2㎝の幅に切り、米のとぎ汁で柔らかくなるまで下茹でします。卵は茹でて殻をむいておきます。

白滝は茹でて湯通しをし、練り物も湯をかけて湯通ししておきます。

鍋に水を注ぎ、昆布を入れ出汁がでたら、白だしで味を整えます。味の染み難い順に、白滝、たまご、大根、練り物を入れ、沸騰したら、弱火でじっくり煮込みます。

具材に味が染み渡るくらい煮込めたら、器に盛りつけ、自家製の赤柚子胡椒を添えれば完成。

昆布の美味しいダシが、身体温まるあつあつの汁に充分なほどに溶け出しています。この旨味溢れる出汁をギューっと染み込んだ具材が、どれも本当に美味しく仕上がっています。

添えた赤柚子胡椒から香る柚子の風味もまた昆布のそれとも良く合い、何杯でも食べたくなる美味しいおでんとなりました(^^)。

【里山の手しごと】ピリッと美味しい!柚子と唐辛子の旨味を通年で楽しめる #6柚子胡椒を作る柚子胡椒 風味豊かな万能調味料“柚子胡椒” 柑橘の爽やかな風味と唐辛子の辛さがクセになる万能調味料“柚子胡椒”。もともと九州地方で使...
栄養満点で意外と美味しい青い実 #57有機野菜のベジカレー&青パパイヤのサラダ【東京里山ごはん】本日の献立 ・有機野菜のベジカレー ・アスパラとカニかまの春巻き ・野菜の素揚げ (じゃがいも ナス インゲン) ...

 

紅芯大根の梅酢和え

ボリュームあるメニューに添えられるサッパリとした副菜は、少しあるだけでも心とても休まります。疲れた胃や肝機能への効果も高い梅干しで色味綺麗な紅芯大根を和え、和風ランチに酸味を添える梅酢和えを作ります。

紅芯大根は、良く洗い、ピーラーで皮をむいて、いちょう切りにします。

自家製梅干しは叩いておきます。

ボウルに紅芯大根と梅干しを入れ、ポン酢をかけて、しっかりと混ぜれば完成。

そのままでもシャッキリと美味しいバンブービレッジさんの大根に、梅の風味が加わることで、よりスッキリと美味しくいただけます。

シンプルな味付けではありますが、梅とポン酢のダブルの酸味が、意外とやみつきになります。塩味の効いたお皿の上に少し添えてあるだけで、嬉しくなる一品です(^^)。

ジューシーな肉汁と食べる旬の葉野菜 #147山東白菜のシュウマイ&紫花豆煮【東京里山ごはん】本日の献立 ・山東白菜のシュウマイ ・イカ大根 ・鶏皮ときゅうりの柚子胡椒和え ・人参のクミン炒め ・紫花豆の...

 

「東京里山ごはん」とは?

NPO法人プラナスで施設利用者向けにつくるごはんを私たちは「里山ごはん」と呼んでいます。

美味しいことはもちろん、自分たちを含め身近な人たちが育てた旬の素材を使うことで、安全安心で、何より「生きている実感」を感じられる食事を提供し、里山で過ごす時間が、それぞれの豊かな生活の支えになればという思いが込められています。

この「里山ごはん」、施設利用者や職員の昼食としてつくっているものですが、その他のご希望される方へも、一食1,000円(税込)でご用意させていただいております。

施設の昼食としてお作りするものですので、①メニューは日替わりで1パターンのみ、②12時半にお食事を提供、③前日午前中までの完全予約制、ではございますが、それでもご希望いただける方は、「お問い合わせ」よりご連絡いただければと思います。

【東京里山ごはん】旨味たっぷりのデミグラスソースでいただく #104グリルハンバーグ&かぼちゃの豆乳ポタージュ本日の献立 ・グリルハンバーグ 大しめじのデミグラスソース(大しめじ、じゃがいも、ニンジン) ・季節の揚げ野菜(秋茄子 オクラ)...

※ 記載している内容は投稿時のものです。随時修正を加えてはおりますが、現状と内容が異なる場合もございますので、御了承ください。

ABOUT ME
高井 大輔
横浜市出身、東京都町田市在住。 学生時代に“大学ボランティアセンター”づくりを目指し活動し、卒業後そのままセンターの職員に。大学周辺に福祉施設が不足していることを知り、大学を退職。障害福祉を扱う会社とNPOを設立。現在、施設運営を行いながら、「自ら生きる」をテーマとした生活づくりを実践中。