里山ごはん

縁起物を詰め込んだ幸せ祈る正月弁当 #273里山農園古代米のお赤飯&柚子釜なます【里山ごはん】

本日は前回に引き続き、お正月らしいおせちメニューを詰め込んだお弁当にしました。紅白をベースに、縁起物である食材を数々使用し、食べていただく方の幸せと安全を祈らせていただきました。

素材提供:大谷里山農園様、天野様

ご提供ありがとうございます!

本日の献立

・里山農園古代米のお赤飯

・鶏の照り焼き

・お煮しめ

・手作り伊達巻

・柚子釜なます

・紅白かまぼこ

・手作り漬物

・水菜のお吸い物

・大学芋

 

里山農園古代米のお赤飯&柚子釜なます

 

各メニューの紹介

里山農園古代米の赤飯

お祝い事に南天の葉を添えて食べるお赤飯。赤い色は厄除けの力があると信じられ、江戸後期から慶事に用いるようになったという言い伝えがあります。

また南天の葉には、「難を転じる」幸運の印として、当時からおめでたい時のご飯には添えられていました。

本日はこれに大谷里山農園で取れた古代米を加えることでより鮮やかな赤色のお赤飯に仕上げます。

もち米5合は洗っておきます。

小豆は洗って小鍋に入れ、沸騰して2分ほどしたら一度ざるにあげて水を切り、再び小鍋にいれ、15〜20分ほど煮ます。

炊飯器にセットし、小豆の茹で汁と塩小1弱をいれよく混ぜてから、小豆と古代米を上に乗せて炊きます。

お弁当に盛り付け、大谷里山農園の南天の葉を乗せれば完成。

もちもちっとしたもち米と、ホクっとした小豆、プチっとはじける古代米が混ざり合い、見た目も味も楽しめるお赤飯になりました。

添えた南天の葉には「ナンニジン」という成分も含まれていて、赤飯の熱と水分で「チアン水素」を発生させます。このチアン水素は、お赤飯の腐敗を抑える作用があるため、お弁当に添えるとより安心の一箱になります。

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柚子釜なます

“紅白なます”は、紅白の水引(お祝い飾り)をイメージし、細く切った人参と大根で表現したもので、平和を願う縁起ものとされています。

“柚子”もまた金運の向上などを願う縁起ものとして使われることの多い素材ですが、小ぶりで香りも優しく扱いやすい“花柚子”を器に見立ててなますを飾ります。

大根と人参は皮をむいて、千切りスライサーで千切りにし、塩をまぶして10分ほどおきます。

花柚子は、半分に切り中身をくり抜いて汁はとっておき、ボウルに塩揉みして絞った大根と人参をいれ、リンゴ酢大3 砂糖大2 柚子の搾り汁を入れて混ぜます。

少し置いて味をなじませたら、柚子釜に盛り付ければ完成。

お弁当にちょうどよいサイズの花柚子の器がとても可愛げに仕上ります。柚子の香りも“なます”からはしっかりと感じられ、正月食べ過ぎた胃袋に爽やかさが注がれる感じが嬉しいです。

疲労回復や脂肪の分解を促す酢酸に、免疫力アップの効果が高い柚子のビタミンC、正月明けの疲れを吹き飛ばすにはもってこいのスッキリ美味しい一品となりました。

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「里山ごはん」について

里山ごはんとは?

NPO法人プラナスで施設利用者向けにつくるごはんを私たちは「里山ごはん」と呼んでいます。

美味しいことはもちろん、自分たちを含め身近な人たちが育てた旬の素材を使うことで、安全安心で、何より「生きている実感」を感じられる食事を提供し、里山で過ごす時間が、それぞれの豊かな生活の支えになればという思いが込められています。

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この「里山ごはん」、施設利用者や職員の昼食としてつくっているものですが、その他のご希望される方へのご用意もさせていただいております。気になる方は「お問い合わせ」よりご連絡ください。

お問い合わせ現在「里山ごはん」のご用意は不定期で行わせていただいています。 お手数ですが、ご予約・お問い合わせは下記までお願いいたします。 ...

 

素材提供のおねがい

里山ごはんでは、福祉施設での食事提供を通して、関係する様々な方へのよりよい食生活の支えを目的とし、食材の提供を募集しております。

皆さまからいただいた食材は、里山ごはんの素材として活用させていただいた上で、当サイト及び運営しているSNSにて紹介させていただきます。また希望される方には、専門のメンバーが作るレシピの詳細、撮影した写真をお渡しいたします。

余った食材をお持ちの方、お作りになられている食材の活用方法を検討されている方など、私たちの趣旨をご理解いただき素材をご提供いただける方がいらっしゃいましたら幸いです。

食材提供のご連絡は、当サイトのお問い合わせよりお受けいたします。皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

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ABOUT ME
高井 大輔
横浜市出身、東京都町田市在住。 学生時代に“大学ボランティアセンター”づくりを目指し活動し、卒業後そのままセンターの職員に。大学周辺に福祉施設が不足していることを知り、大学を退職。障害福祉を扱う会社とNPOを設立。現在、施設運営を行いながら、「自ら生きる」をテーマとした生活づくりを実践中。