道草を食うかい?

【道草を食うかい?】野草スギナでお茶を作ってみる。 #5 午後のスギナ茶

 

「道草を食うかい?」とは?

youtube動画『道草を食うかい?』は、よくみる野草を、収穫するところから調理し終えるまで、たったの3分で紹介する、子どもから大人まで楽しめる野草レシピ動画です。

これを観れば、いざという時に活かせる野草の豆知識や、お子さんとの楽しい過ごし方のアイデアが得られちゃいます。

料理はシンプル。応用方法は様々。

皆様それぞれの道草ライフにご活用ください!

youtubeチャンネル「道草を食う会」はこちら

 

畑のお困りものスギナ

杉の葉に似ていることから“スギナ”と呼ばれるようなのですが、細長くピョンピョンと伸びたこの緑の葉っぱは、日本各地、畑や庭、野原や山などどこでも見られ、背丈10~50cmほどの野草です。

地上へ出る茎のうち、胞子を作りだす“胞子茎”がツクシ、光合成を行って栄養を作りだす“栄養茎”がスギナ。

道草を食うかい5-1春にはツクシとスギナが一緒に見られます。

 

地下でつながっているこの植物。地中で長く伸び、根のように広がるこの地下茎は、切断されてもそれぞれが再生することができる為、人の手での除去は難しく、『畑のお困りもの』として扱われることが多いのではないでしょうか。

 

 生命力豊富のスギナは栄養抜群

そんな畑のお困りもののスギナですが、その高い生命力の中には豊富な栄養分があるようで、健康に良い野草として、注目されています。

ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、鉄、ナトリウム、カリウム、亜鉛)やビタミン類(ビタミンB1、B2、C)など多くの成分を含んでいるため、ミネラルの宝庫とも言われていますが、具体的には、血液を浄化するデトックス作用、コラーゲン密度を高めることによるアンチエイジング、むくみ解消につながる利尿作用など、効能は様々。

この健康・美容に効果的なスギナの栄養分、そのまま食べて摂るのは難しいですが、お茶にすることで、美味しく摂取することができます(^^)。

 

スギナ茶の作り方

収穫したスギナは、乾燥させてお茶にしてもいいですが、すぐに楽しみたいという方は、フライパンで煎るのもオススメです。

よく水洗いしたスギナを、3センチほどの長さにハサミで切りまして、フライパンの上に広げ、弱火にかけます。

道草を食うかい5-3

 

少し葉っぱの色が変わってきたら、火を止めるタイミングです。煎ったスギナを急須やポットで淹れます。試していませんが、ティーバッグを使っても良いかもしれないですね。

 

お湯を注いで少し待ちます。好みによりますが、一緒に作ったメンバーからは、少しお湯の温度が下がったことがわかるくらいまで待つと、まろやかになって美味しいとの意見が挙がりました。

確かに、時間を置くとより飲みやすいお茶になるように思います。実際に飲まれる方は色々試していただいて、好みのタイミングを見つけていただければと思います。

注いでみると、まず、とてもキレイな色に驚かされます。少し植物の甘さを感じるような、やさしい心地よい香りもたちこめてきます。

和の器でも良いですし、ティーカップに注いでも、ハーブティーのように楽しめるかと思います。

 

普通にアリ!美味しいスギナ茶

正直、野草のお茶というと青臭い感じが強いのではというイメージがあったのですが、実際に飲んでみると、普通に美味しいお茶です(^^)。

すっきりとした味、ほのかな甘み。メンバーからは「玉露のようだ」という意見もあがりました。

筆者自身は玉露に馴染みがないのでよく分からないのですが、「確かにこんな高そうなお茶ありそうだな」と、そんな感じのお茶です(^^)。

健康に良い上、美味しいスギナ茶、是非youtube動画「道草を食うかい?」をご覧いただいた上で、お試しいただければと思います。

 

ABOUT ME
高井 大輔
横浜市出身、東京都町田市在住。 学生時代に“大学ボランティアセンター”づくりを目指し活動し、卒業後そのままセンターの職員に。大学周辺に福祉施設が不足していることを知り、大学を退職。障害福祉を扱う会社とNPOを設立。現在、施設運営を行いながら、「自ら生きる」をテーマとした生活づくりを実践中。