本日の献立
・銀杏入り中華おこわ
・香港叉焼
・干焼蝦仁(エビのチリソース炒め)
・巾着春巻き
・クラゲときゅうりの酢の物
・青梗菜と卵のとろみスープ
・芝麻球(胡麻団子)
各メニューの紹介
中華お節弁当
お節を食べる正月行事「節会(せちえ)」自体は中国から伝わったものですが、もともと高盛りになったご飯だけだったものが、現在の華やかな“お節料理”になっていった背景には日本の食文化が大きく関わっていて、現在では縁起を担いだ和食を重箱に詰めたものが「おせち」の定番の形となりました。
最近では、子どもや若い人にも受け入れられやすいよう趣向をこらして洋食や中華を詰め込んだ“洋風お節”や“中華お節”なども多く出回るようになってきました。
本日は縁起のよいとされるいくつかの中華料理を準備して、この“中華お節”をテーマにしたお弁当作りにチャレンジしてみたいと思います。
中華おこわ
うるち米より堅い(昔は“強い(こわい)”という)もち米を蒸したものを強飯(こわめし)と呼び、それが現在の“おこわ”となりました。
もち米は昔は貴重品だったことから、慶事や祭り、正月などのお祝いの日にしか食べなかったようですが、その文化が今もなお続いています。
このおこわを、鶏肉やエビの出汁を効かせて中華風に仕上げました。
もち米4合、うるち米2合は研いで30分置いておきます。
バンブービレッジさんの有機人参1本、筍の水煮1本、椎茸5枚、鶏肉ひと塊は5㎜角に切り、干しエビ大さじ2は200mlの水につけておきます。
フライパンにゴマ油をひき、鶏肉、水気を切った干しエビ、人参、筍の順に炒めます。
酒大さじ1、自家製醤油大さじ2、塩小さじ1、オイスターソース大さじ1、中華だし小さじ1を入れ、味をつけます。
炊飯器に米を入れ、干しエビの戻し汁、自家製醤油大さじ1、塩小さじ1を入れてよく混ぜたら、6合のメモリまで水を入れ、炒めた具材とともに軽く混ぜて、スイッチを入れます。
炊き上がったら、10ほど蒸らし、底からすくってよく混ぜれば完成。銀杏とナンテン葉とともにお弁当に盛り付けます。
もちもちと美味しい食感とともに感じるしっかりとした出汁の旨味。具材も盛りだくさんでご飯単体でも美味しく食べられるくらい、ボリューム感あふれるおこわに仕上がりました。
人参の赤に銀杏の黄色、なんてんの葉の緑と彩りもよく、晴れの日にもってこいの、気分も晴れやかになる中華おこわです(^o^)。
香港叉焼(チャーシュー)
中国の叉焼は、もともと紅麹で発酵させた米である「紅糟(ホンチョウ)」で味をつけながら表面を赤色に染めていくものなのですが、今では食紅を混ぜたタレを塗りながら炙って作るものが主流となっているようです。
香港などではこの中国式の赤いチャーシューをズラーっと並べた専門店が多くあることから、“香港叉焼”と呼ばれたりもしますが、本日は中華お節の一品として、この赤いチャーシューを作ります。
塩麹おたま3杯、砂糖大さじ2、コチュジャン小さじ2、香味ペースト小さじ2、塩コショウ少々、酒小さじ4、みりん小さじ2、食紅小さじ1、蜂蜜小さじ1、水1カップを混ぜ合わせたら、豚塊肉(700g)を表面にフォークで穴を開け、一晩漬けておきます。
漬け終わったら、調味料を洗い流したあと、キッチンペーパーで水気を取り、170度で予熱したオーブンで20分焼きます。
一度取り出してアルミホイルに包んだら、さらに12分火を入れます。焼き終えた肉はアルミホイルで包んだまま15分置いて蒸らします。
ホイルから取り出して少しそのまま乾かせば完成。薄く切り分けて盛り付けます。
ちょうどよい具合に赤色をつけることができました。食紅の量や漬け込む時間で色の濃さを調整できますが、程よく美味しそうな色に仕上がったかと思います。
塩麹の旨味がしっかりとつきましたが、本場の紅麹を使う叉焼もこれに近い味なのかと、食べたことがないので想像だけは広がります。
パサつくことなくジューシーに焼き上がり、肉自体の美味しさ、トロッととろける脂、甘味旨味塩味がバランスよくまとまった味付けとで、本当に美味しさしっかり味わえる叉焼となりました(^o^)。
巾着春巻き
巾着型にまとめる料理は縁起物とされますが、中華料理の定番「春巻き」を巾着にして揚げることで、お節にピッタリの一品にしてみました。
バンブービレッジさんが育てた無農薬の水菜は良く洗い、軽く茹でておきます。
具に使うのは、椎茸のみじん切り3枚分、筍の水煮みじん切りは1/4本、長ネギ半分は斜め切りにし、山東白菜は千切りにします。
フライパンにゴマ油をひき、豚ひき肉150gを炒めたら、白菜、筍、長ネギ、椎茸の順に炒めながら足していき、酒、自家製醤油、塩胡椒、中華だしで味をつけます。
水溶き片栗粉でとろみをつけ、粗熱をとっておきます。
春巻きの皮を1/4に切り、中に具をいれて巾着型に包み、口を水菜でしばります。これを180度の油でからりと揚げれば完成。
小さいサイズは少し包むのが難しいですが、お弁当にもピッタリの食べやすい一口サイズに仕上ります。
サクッと揚がった皮から、ジュワ〜っと溢れる肉汁、味もしっかりとつけていますので、具材少なめでも美味しくいただけます。
見た目も楽しめるおかずになりますので、少し手の込んだ一品を足したいときにはオススメです。是非お試しください(^^)。
芝麻球(チーマーチュウ)
表面にごまをまぶしたモチモチの生地と餡との絶妙なバランスがたまらない「芝麻球」、いわゆる「胡麻団子」は中華料理の定番デザートです。
外はカリッと。中はもちっと。好きな方も多いこの芝麻球。意外と簡単に作ることができるとのことで、本日の中華お節のデザートとしてチャレンジしてみました。
ボウルにベーキングミックス40gとお湯40ccをよく混ぜたら、白玉粉130gと砂糖40gを加え、耳たぶくらいの柔らかさになるまで、水を少しずつ足しながらしっかり捏ねます。
160℃の油でゆっくり揚げ、キツネ色に色づけば完成。
柔らかい餅に包まれたアツアツの餡と、香ばしく油で揚がった生地との相性が、シンプルに良すぎるのがこの“芝麻球”の魅力。わざわざ言う必要のない程に「美味しい」です。
好きな方は多いと思いますが、作ったことがある方はそれほど多くはないのではないでしょうか。手軽にできますので、余った白玉粉などありましたら、是非試してみてください(^^)。
「東京里山ごはん」とは?
NPO法人プラナスで施設利用者向けにつくるごはんを私たちは「里山ごはん」と呼んでいます。
美味しいことはもちろん、自分たちを含め身近な人たちが育てた旬の素材を使うことで、安全安心で、何より「生きている実感」を感じられる食事を提供し、里山で過ごす時間が、それぞれの豊かな生活の支えになればという思いが込められています。
この「里山ごはん」、施設利用者や職員の昼食としてつくっているものですが、その他のご希望される方へも、一食1,000円(税込)でご用意させていただいております。
施設の昼食としてお作りするものですので、①メニューは日替わりで1パターンのみ、②12時半にお食事を提供、③前日午前中までの完全予約制、ではございますが、それでもご希望いただける方は、「お問い合わせ」よりご連絡いただければと思います。
※ 記載している内容は投稿時のものです。随時修正を加えてはおりますが、現状と内容が異なる場合もございますので、御了承ください。